英語名back flashover

送電系統への雷直撃で、雷電圧が線路導体に侵入する経路は、三つに大別できる。①架空地線のしゃへいが失敗し、電力線が雷の直撃を受けて鉄塔の支持点で電力線から鉄塔にフラッシオーバする(しゃへい失敗)、②鉄塔または架空地線が雷撃を受け、鉄塔の電位が著しく上昇して、鉄塔から電力線へ逆にフラッシオーバする現象、③架空地線が雷撃を受け、雷撃電流の波頭部が急峻なために、鉄塔からの負の反射波が雷撃点に到達する前に地線の電位が大きくなって径間で電力線へ逆にフラッシオーバする(径間逆フラッシオーバ)。いずれにしても、がいし連にかかる電圧および、送電用導体と架空地線間にかかる電圧が、おのおのがいし連および導体、地線間の電圧時間特性曲線(v-t特性)上の電圧を上回った時点でフラッシオーバを発生する。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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