英語名gas turbine generation

ガスタービンは、作動流体としてガスを使用し、タービンによって機械仕事を得る熱機関であり、これに発電機を直結して発電する方式。大気から吸入した空気を圧縮機により圧縮し、この圧縮空気を燃焼器で燃料とともに燃焼させると高温高圧の燃焼ガスが発生する。タービン内で膨脹しつつ熱エネルギーをタービンの回転エネルギーに換え、大気圧近くの低圧となって大気に放出される。種類はオープンサイクルガスタービン発電、クローズドサイクルガスタービン発電等があり、またガスタービン発電設備はガスタービン、空気圧縮機、燃焼器、発電機、励磁機、起動装置等から構成される。
ガスタービン発電は構造が簡単であり、建設費が安く、運転操作(特に起動停止)が簡単であるが、熱効率が低く良質燃料を必要とする等の特質から、ピーク負荷用、あるいは非常用電源等として用いられている。また近年、ガスタービンの排熱を有効に利用し、総合熱効率を高める方法として、ガスタービンと蒸気タービンを組み合わせた大容量コンバインドサイクル発電の開発が行われ、事業用発電設備として急速に導入が進められている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

他の用語を探す

キーワード検索

50音で探す
 
 
     
 
         
英数字で探す
A B C D E F G
H I J K L M N
O P Q R S T U
V W X Y Z 数字