英語名gas insulated transformer

油入変圧器が絶縁媒体として絶縁油を使用するのに対し、SF6(六フッ化硫黄)ガスを絶縁媒体として使用する変圧器。油入変圧器と比べて次のような特徴がある。①SF6ガスが不燃性のため防災性向上が図れる。また、消火設備等の防災設備の省略が可能となる。②油入変圧器のタンク上部に取り付けられているコンサベータ(絶縁油の温度変化に伴う油膨張を吸収させるためのタンク)が不要なため、変圧器の高さを低くできる。このため、地下変電所の変圧器設置階の階高を2~2.5m(275kV変電所の場合)低くすることが可能である。③ガス絶縁変圧器とガス絶縁開閉装置をガス母線を介して直結することができる。これにより、変電所全体のレイアウトを合理化できる。
このように、ガス絶縁変圧器はその安全性、防災性、環境調和性が評価され、1980年代の後半から急速に普及してきている。とくに、都市部の配電用あるいは送電用の地下式変電所や屋内式変電所に設置する変圧器用としてのニーズが高まっている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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