英語名nuclear fusion reactor

重い原子であるウランやプルトニウムの核分裂反応を使った核分裂炉(原子炉)に対して、軽い原子である水素やヘリウムを使った核融合反応を使ったものが核融合炉である。現在、重水素と核融合炉の中でリチウムから自己生産できるとされる三重水素(トリチウム)の燃料を1億度以上のプラズマ状態に加熱し磁場で閉じ込める方法が有力とされている。
核融合炉の特徴としては、・燃料が無尽蔵である、・CO2(二酸化炭素)が発生しない、・高レベル放射性廃棄物が発生しない、等があげられ、将来のクリーンで安全なエネルギー資源として期待されてる。その実現のため、7極共同による国際熱核融合実験炉(ITER:イーター)計画が2007年に着手され、本格的な燃焼実験による核融合エネルギーの実証を行い、核融合発電炉建設に必要な技術開発が進められているところである。原子力委員会では、21世紀中葉まで実用化の見通しを得ることも可能としている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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