英語名switching surge

遮断器、断路器等の開閉操作によって、系統のある地点の相と大地間あるいは相間に発生する過電圧をいう。代表的なものとして、遮断器の投入過電圧(投入サージ)と遮断過電圧(遮断サージ)および断路器サージとがある。線路の地絡やその回復時に発生するサージ性過電圧も、発生波形が類似しており、かつ地絡故障は回路の開閉と考えられるため、広義の開閉過電圧に含める場合がある。開閉過電圧の波形や波高値は、線路長、系統構成、電源容量、中性点の接地方式等に影響されるが、その持続時間は、百μsから数msである。送電線の絶縁強度は電圧波形の影響を大きく受け、とくに開閉サージに対して最も弱い特性を示す。このため、開閉サージに対する絶縁は送電線絶縁設計の基本要因の一つである。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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