英語名boiling water reactor

主としてアメリカで開発された軽水炉(減速材、冷却材に軽水を使用する炉)の一種で、燃料には低濃縮ウランを用いる原子炉である。この炉型では、炉心内で直接軽水を沸騰させ、熱交換器を使わず炉内で発生した蒸気を直接利用するので、熱交換によって温度が下がり熱効率が悪くなるのを防ぐことができる利点がある。その他、この炉型の特徴としては、
①出力が上がり炉心の蒸気泡(ボイド)が増えると反応度が減る、いわゆる自己制御性があって安定である、
②タービンヘ送られる蒸気には放射能があるので放射線対策が必要である、
③再循環流量の加減によりボイド量を加減できるので原子炉出力を容易に制御できる、
等があげられる。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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