英語名ozone layer destruction

冷蔵庫やエアコンの冷媒、スプレーの噴射剤等広く使用されたフロン(クロロフルオロカーボン)が大気中に放出されると、成層圏まで到達し太陽からの強い紫外線の影響を受け分解して塩素を排出する。この塩素がオゾン層を破壊することによって、これまでオゾン層に吸収されていた有害な紫外線が増え、皮膚ガンや白内障等の健康障害を引き起こし、あるいは温暖化等地球規模の異常気象や生態系への影響を引き起こすと指摘されている。
これに対処するため、1985年に「オゾン層保護のためのウィーン条約」、1987年には「モントリオール議定書」(オゾン層保護条約議定書)が採択されたことに基づいて、2000年までにフロンを全廃するとした「ヘルシンキ宣言」(1989年)が採択された。日本では、条約や議定書に定められた国際約束を国内で的確に実施するため1988年に「特定物質の規制等によるオゾン層の保護に関する法律」(オゾン層保護法)を制定した。なお、同法はその後のモントリオール議定書の改正にあわせて、規制の強化等の改正がなされている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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