需給調整市場
英語名
需給調整市場は、一般送配電事業者が系統の安定化に必要な調整力(ΔkW)を調達するための市場で、買い手が一般送配電事業者のみとなる市場である。電源を持たない一般送配電事業者による調整力の調整は、電力の自由化と発送電分離に伴い必要となってくる。
すでに旧一般電気事業者が所有する送配電ネットワークの運用の中立性を確保する観点から、一般送配電事業者は、2016年10月より、周波数維持業務を果たすのに必要な調整力をエリア別に公募により確保している。需給調整市場は、それを広域的に行うために創設される市場である。
出典) 服部徹「電力システム改革における新市場創設の意義と課題」電力経済研究 No.66 を参考に作成