英語名molten carbonate fuel cell

電解質として常温では固体であるが、600~650℃の高温で溶融状態となる炭酸塩を使用する燃料電池。動作温度が高いため、貴金属触媒が不要となるほか、CO(一酸化炭素)を燃料として使用できるためLNG(液化天然ガス)以外にも、石炭ガス化ガスやバイオマスガス化ガスも使用でき、燃料選択の裕度が大きい。また、排熱を回収、利用する蒸気タービン等との複合発電を行えば、発電効率の向上が図れる。さらに、発電に伴いCO2(二酸化炭素)が濃縮されるため、効率的なCO2の回収が可能である。現在、性能、耐久性についてはほぼ実用化の見通しが得られているが、今後普及拡大するにはコスト低減が大きな課題である。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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