英語名analysis of dissolved gas in oil

油入機器の内部異常現象は絶縁破壊現象や局部過熱現象のように必ず発熱を伴って発生する。これらの発熱源に接触した絶縁油、絶縁紙、プレスボードあるいはべークライト等の絶縁材料は化学分解反応を起こし、CO(一酸化炭素)、CO2(二酸化炭素)、H2(水素)およびCH4(メタン)、C2H4(エチレン)、C2H2(アセチレンガス)等の炭化水素ガスを発生する。発生ガスは絶縁油に対して溶解度の大きいものが多く、その大部分は絶縁油中に溶解するので、変圧器から採取した絶縁油中のガスを抽出・分析し、そのガス量およびガス組成を測定することにより、変圧器内部異常の有無およびその程度を判定することができる。油中ガス分析は変圧器の外部診断技術として広く採用されている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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