英語名induction heating

加熱コイルに交流電流を流すことにより、発生する交流磁界内に置かれた加熱材(誘電体)または発熱材に、電磁誘導作用により電圧が誘起されて電流が流れる。この電流によるジュール熱を利用し加熱するもの。加熱に使われる主な周波数は、商用周波数の50/60Hzから450kHz。
特徴は、①直接加熱である、②高温度加熱が可能で、金属等を容易に溶解することができる、③局部加熱が可能、④加熱効率が高い、⑤装置がコンパクトになる、等の長所がある。誘導加熱の原理を応用した電磁調理器が既に家庭へ普及しており、工業用の用途としては溶融炉と加熱装置に大別できる。溶融炉は金属材料の溶解、保持、注湯、成分調整等広く利用されている。加熱装置は金属の鍛造、圧延等の加工前の加熱、焼入れ、焼戻し等の熱処理、メッキ、塗装乾燥等の表面処理、電縫管、ハンダ付け等の溶接に利用されている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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