英語名decentralized (or dispersed) generating plant

従来より電力供給の中心的役割を果たしてきた大規模集中型電源に対して、需要地に近接して分散配置される小規模電源の総称。遠隔地の大規模電源に比べ、輸送距離が短く送電ロスが減少する、電源開発のリードタイムが短く需要の変化に応じた迅速な設備形成が可能となる等のメリットをもつ。
主なものに、コジェネレーションシステムや、太陽光、風力、燃料電池等の新エネルギーを利用した電源がある。1995年の電気事業法改正により、特定地域内で一般の需要に対して直接電力供給を行う「特定電気事業」が新たに設けられ、2003年時改正では特定規模電気事業者による自営線供給が認められる等、分散型電源の開発促進のための法制度の整備が進められている。一方で、再生可能エネルギーとして環境面から注目を浴びている太陽光・風力発電においては、出力の不安定性・電力系統への悪影響といった問題も抱えており、技術面・コスト面での改善も普及に向けて重要な課題となっている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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