BWRに対して実施された設計改善とともに、さらに安全性・信頼性の向上、作業..." />

英語名advanced boiling water reactor

第3次改良標準化として従来のBWRに対して実施された設計改善とともに、さらに安全性・信頼性の向上、作業者の受ける放射線量の低減、放射性廃棄物の低減、運転性・操作性の向上、経済性の向上等を目標に開発された。
主な特徴としては、①必要な炉心流量を確保するため、外部再循環ループと炉内のジェットポンプの替わりに、炉内に羽根車を持つインターナルポンプの採用、②従来の制御棒駆動装置駆動方式である水圧駆動に加え、電動駆動方式の採用により駆動源の多様化による信頼性の向上および制御棒の微駆動が可能となることによる原子炉の運転性の向上、③原子炉建屋と一体化した構造の鉄筋コンクリート製格納容器の採用による耐震性の向上、④監視・操作性の向上を図った中央制御盤の導入によるマン・マシンインターフェースの高度化、⑤湿分分離加熱器や給水加熱器のドレンを復水・給水系に戻す“ヒータドレンポンプアップ方式”などの採用による熱効率の向上、等があげられる。東京電力の柏崎刈羽発電所6、7号機は世界で初めてのABWRプラントとして建設が進み、1996、97年に営業運転を開始した。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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