英語名fuel cell

水を電気分解すると酸素と水素が得られるが、その反対のプロセスを利用し、電気と温水を得る技術。水素を酸素と化学的に反応させて電気エネルギーに変換させる。水素を直接利用する方法もあるが、一般的には天然ガス、LPG、灯油等を改質して水素を取り出すシステムが一般的。主にリン酸形(PAFC)、溶融炭酸塩形(MCFC)、固体電解質形(SOFC、固体酸化物形とも言う)、固体高分子形(PEFC)と4種類ある。
用途によって、反応温度の高さや設備の大きさ等適した形を選んで利用する。現在は、産業用から家庭用への開発が進んでおり、一般家庭でもモニター事業が始まっている。燃料電池は、発電過程で燃料を燃焼させないため、NOx(窒素酸化物)、SOx(硫黄酸化物)、粒子状物質の排出量が少ない。
また、従来の内燃機関等と比べて発電効率が高いことから、省エネルギー効果も期待できる。さらに、燃料電池はCO2(二酸化炭素)の排出を大きく低減することが可能な技術であり、地球温暖化防止対策のうえで有力な手段となる可能性も秘めている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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