英語名nickel-metal hydride battery

電力貯蔵用二次電池として開発されてきた新型電池の一つ。ニッケル-水素電池は、陰極活物質に水素を可逆的に吸蔵・放出する水素吸蔵合金、陽極活物質にニッケル酸化物、電解液にアルカリ性電解液を用いている。開路電圧は1.2V、理論エネルギー密度は218Wh/kgで鉛蓄電池の約2.2倍である。ニッケル-カドミウム電池の代替として開発された電池であり、電池電圧が同じであることから互換性が高い。 リチウムイオン電池と比べると重量エネルギー密度は劣るが、安全性が高く、ハイブリッド車向けの搭載電池はほとんどがニッケル-水素電池である。その他にも、作動電圧が平坦、充放電サイクル寿命が長い、急速充電・大電流放電・過充放電が可能、取り扱いが比較的容易、長期放置に耐える、使用温度範囲が広い、環境適合性に優れる等の特徴をもつ信頼性の高い蓄電池である。ただし、一般にメモリー効果と呼ばれる充放電容量が一時的に低下する現象が現れることがあり、リフレッシュ充電等の対策が必要。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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