英語名balancing

電気の瞬間消費性により、電力自由化市場で系統を安定的に維持するためには、各プレーヤーが一定の役割を果たすことが必要となる。日本では、特定規模電気事業者は、供給区域ごとに30分単位で需要量と供給量を一致させることを基本とし(30分同時同量)、他方、一般電気事業者は供給区域全体の需要量と供給量を瞬時瞬時で一致させ系統を維持している。 特定規模電気事業者は、供給が不足(インバランス)が生じた場合には、一般電気事業者に対価(インバランス料金)を払って不足分の補給を受ける。インバランス料金は、各社の託送供給約款の中でインバランス幅に応じて適切に設定されており、契約電力の3%以内は安く、それを超える分は高く、同時同量達成のインセンティブを与える仕組みとなっている。なお、海外のアンバンドリング実施国では、電源を持たない系統運用者がインバランスを補給し系統を維持する義務を負うため、それを調達するための市場(インバランス市場)を開設している例がある。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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