超電導限流器
英語名fault current limiter
限流器は、事故電流にてインピーダンスを発生し、事故電流を抑制する機器である。これを電力系統に導入すると事故電流を抑制できるため、遮断器コストの低減、系統運用の柔軟化、過渡安定度の向上等の効果が期待される。
限流器はその動作原理から、アーク・抵抗方式、超電導方式および半導体方式の3つに大別される。超電導方式は、超電導体の超電導/常電導転移(S/N転移)を利用するものや超電導コイルをS/N転移させないで限流用のリアクトルとして用いるものなどが検討されている。
また、半導体方式は整流回路と直流リアクトルで構成されるが、直流リアクトルに超電導コイルを用いる場合は超電導方式に分類されることもある。