英語名power transmission voltage

一定の距離に一定の電力を送る場合、電圧が高いほど電流が小さくなり、電力損失が少なくなるが、その反面、建設費が高くなるという関係があるため、最も経済的な電圧を求めることができる。しかし実際の送電電圧の決定に当たっては、送電電力の大きさ、送電距離、既設系統との連系、電源開発、地域需要の動向、用地事情等総合的・長期的視点から検討していくことが必要である。
送電電圧は送電距離および送電電力の増大に伴い次第に高電圧が要求され、また高電圧設備の設計・製作技術の進展とともに経済的にも有利となる範囲が拡大して送電電圧の上昇をきたした。また高電圧化により送電損失の減少、下位電圧系統の分割による短絡・地絡電流の抑制等も可能となった。現在わが国の運転最高電圧は500kVであるが、一部1,000kV設計で建設された送電線がある。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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