第15回 パワーアカデミー・産学交流会 ~Meet the Dr. Eng.(ミート・ザ・ドクター)~ 開催のご報告
2025年10月31日
2025年9月16日(火)、第15回パワーアカデミー・産学交流会を沖縄県那覇市にて開催しました。
産学交流会とは
産学交流会 ~Meet the Dr. Eng. (ミート・ザ・ドクター)~ は、大学院修士課程等で電気工学を学んでいる学生の皆さんを対象に、博士課程進学後の学生に求められる人材像や、電気工学分野におけるキャリアパス形成に関する情報交換の場を提供するものです。大学からは教員や博士課程在学中の先輩、産業界からは電気工学分野の最前線で活躍する博士号を取得した若手技術者が参加し、個々の経験に基づくアドバイスや質問への回答を行います。
研究発表を主眼とした学会とは異なり、「技術者の役割とは?」「仕事とは?」といったテーマを他の参加者と討論することによって、研究に対する向き合い方や、キャリアパス形成のヒントを得て頂くための企画で、今回が15回目の開催となりました。
今回は女子学生1名を含む13名の学生に参加頂きました。
内容
(1)キャリアパスに関する発表会
学生参加者からは、現在取り組んでいる研究の概要や、博士課程進学についての考えを紹介頂きました。また、経済的な負担が大きいのではないか?博士課程の学生に求められる能力は何か?といった、博士課程進学に関する率直な疑問、不安、悩みを紹介頂きました。アドバイザー(産業界技術者・博士課程在学生)からは、「研究実績により無償奨学金や授業料無償化等、色々な支援制度があるので、自分に合ったものを取り入れて欲しい。」、「博士卒に求められるのは、技術の専門性、それ以上に、専門外でも自分で学び発掘出来る力。博士課程で一つの専門分野をとことん突き詰めたことのある方なら問題無いと考える。」、「海外との仕事が増えてきており、博士号を取得することは重要であるが、働きながら博士号を取得するのは大変苦労するため、就職前に博士号を取得することを勧める。」といったアドバイスなどが紹介されました。


(2)グループディスカッション
参加者を3グループに分けてグループディスカッションを行いました。
キャリアパスに関する発表会で紹介された内容を参考にグループ毎にテーマを設定し、それについて討論頂きました。討論は非常に盛り上がり、時折打ち解けた雰囲気もみせながら、率直な意見が交わされました。また、討論後には、設定したテーマと討論の内容について、他グループに向けて紹介頂きました。これらにより、学生の進路に関する共通の悩みや不安が解消(または緩和)され、各々の将来のキャリアパス形成のために、何を成すべきなのかがより明確となったようです。




参加者からの主な声
- 漠然と抱いていた博士進学への悩みについて、色々な方と話せたことで具体的な考えを持てた。(学生)
 - 自身の周囲に博士学生が少なくイメージがわかなかったが、先輩方からわかりやすく、親身に質問に応えていただき、実態を知ることができた。(学生)
 - 博士課程について産業界、学会それぞれの立場の方からお話を聞く機会は無いので、様々なことが聞けてよかった。(学生)
 - 社会人博士というキャリアや、企業における博士の扱いを知ることができた。(学生)
 - 沢山の意見が聞け、自分には無い考え方を知れた。(学生)
 - 学生と博士号を持つ社会人が密に会話できる、貴重な機会であった。(産業界)
 - 学生向けに、企業は博士を採用しているというメッセージを伝えることができた。(産業界)
 
開催概要
| 開催日 | 2025年9月16日(火) 那覇セントラルホテル(那覇市)  | 
|---|---|
| 参加者 | 
・一般参加学生:13名(修士2年5名、修士1年6名、学部2名) ・博士学生アドバイザー:3名(博士3名) ・産業界アドバイザー:4名(電機メーカー、電力関係会社) ・産業界オブザーバー:4名(電機メーカー、電力会社) ・パワーアカデミー事務局 他関係者  | 






