2024年9月3日(火)、第14回パワーアカデミー・産学交流会を大阪府大阪市にて開催しました。

産学交流会とは

産学交流会 ~Meet the Dr. Eng. (ミート・ザ・ドクター)~ は、大学院修士課程等で電気工学を学んでいる学生の皆さんを対象に、博士課程進学後の電気工学分野におけるキャリアパス形成に関する情報交換の場を提供するものです。大学からは教員や博士課程在学中の先輩、産業界からは電気工学分野の最前線で活躍する博士号を取得した若手技術者が参加し、個々の経験に基づくアドバイスや質問への回答を行います。

研究発表を主眼とした学会とは異なり、「仕事とは?」、「技術者の役割とは?」といったテーマを他の参加者と討論することによって、キャリアパス形成のヒントを得て頂くための企画で、今回が14回目の開催となりました。

今回は女子学生2名を含む15名の学生に参加頂きました。

内容

(1)キャリアパスに関する発表会

学生参加者からは、現在取り組んでいる研究や、博士課程進学についての考えを紹介頂きました。また、修士と博士とで入社後に求められる内容に違いはあるのか、相談相手はいるのかといった、博士課程進学に対する率直な疑問、不安、悩みを紹介頂きました。アドバイザ(産業界・博士課程在学生)からは、「博士号取得者に対する期待は大きいが、素直に学ぶ姿勢があれば問題なく対応できる」、「博士号そのものよりも、博士号を取得するために要求される知識や経験が重宝される」、「相談相手に困ったときは大学間の繋がりなども活用すると良い」、といったアドバイスなどが紹介されました。

(2)グループディスカッション

参加者を3グループに分けてグループディスカッションを行いました。

キャリアパスに関する発表会で紹介された内容を参考にグループ毎にテーマを設定し、それについて討論頂きました。討論は非常に盛り上がり、打ち解けた雰囲気も時折みせながら、率直な意見が交わされました。また、討論後には、設定したテーマと討論の内容について、他グループに向けて紹介頂きました。これらにより、学生の進路に関する共通の悩みや不安が解消(または緩和)され、各々の将来のキャリアパス形成のために、何を成すべきなのかがより明確となったようです。

参加者からの主な声

  • 企業や博士の方から率直な意見を聞くことができて良かった。(学生)
  • 博士三年間の研究生活、博士のメリット・デメリット、企業からみた修士・博士の違い等を知る良い機会となった。(学生)
  • 働きながら博士課程にいる方、入社直後の方、長く働いている方等、様々な立場の方に意見をいただけて良かった。(学生)
  • 自分の進路を決める上での足がかりとなった。(学生)
  • 学生からの率直な意見を聞くことのできる、貴重な機会であった。(産業界)
  • 学生へのアドバイスを通じて、自分が今後どのように博士生活を送るべきかを見直すことができた。(博士)
  • 学生さんのフレッシュな意見・情熱に触れることができ、楽しく参加できた。(産業界)

開催概要

開催日 2024年 9月 3日(火)
ホテルマイステイズ新大阪コンファレンスセンター(大阪市)
参加者 ・学生:15名
 (学部7名、高専専攻科2名、修士4名、博士2名[うち社会人1名])
・産業界技術者:4名(電機メーカー、電力会社等)
・パワーアカデミー事務局 他関係者