2023年度 パワーアカデミー研究助成 「特別推進研究」および「萌芽研究」採択結果の報告
2023年12月22日
2023年度パワーアカデミー研究助成の「特別推進研究」および「萌芽研究」の採択結果をご報告いたします。お蔭様で、今年度も多くの先生方や学生の皆様にご応募いただきました。厚く御礼申し上げますとともに、今後ともパワーアカデミーの活動にご協力をお願いいたします。
1. 特別推進研究
研究の先駆性、独創性、電気工学分野への波及効果等の観点から厳正な選考のうえ、以下の1件を採択しました。
研究件名 | 電力・交通セクターカップリングモデルの構築と 配電網の脱炭素化に向けたエネルギーマネジメントシステムの開発 |
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研究代表者 | 大阪大学 | 芳澤 信哉 |
共同研究者 | 大阪大学 | 内田 英明 |
東京大学 | 藤井 秀樹 | |
研究期間 | 2024年2月 ~ 2026年3月(2年間) | |
研究概要 | 本研究では、配電網の電気的挙動と交通網の車両ダイナミクスを精微に再現する電力・交通セクターカップリングモデルを構築し、系統運用者とEVユーザ間での情報交換の枠組みを活用しながら、再生可能エネルギーの有効利用や配電網における脱炭素化の実現を目指したエネルギーマネジメントシステム(EMS)を開発する。また、電力・気象・流動人口データ等を入力として、配電網の電圧安定性やCO2排出量等の観点からEMS導入効果を定量的に評価し、脱炭素化に向けた課題を多面的な観点から抽出可能な評価体系を確立する。 |
2. 萌芽研究
研究の先駆性、独創性、将来性等の観点から厳正な選考のうえ、以下の17件(個人型9件、チーム型共同研究3件、博士課程学生枠5件)を採択しました。
種別 | 研究件名 | 学校名 | 研究者氏名 |
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個人型 | 電流符号制御による有効電力の増加を用いた電磁トランスデューサ型振動発電の高効率化 | 東北大学 | 原 勇心 |
p-GaNへのピコ秒パルスレーザー照射によるオーミック電極の作製 | 徳島大学 | 富田 卓朗 | |
HiL環境下での仮想同期発電機の熱劣化評価モデルの開発 | 福井大学 | 重信 颯人 | |
系統連系用インバータの高効率化と長寿命化を目指した二相PWM法に関する研究 | 近畿大学 | 南 政孝 | |
高加速・高精度2自由度球面ボイスコイルモータの開発 | 名古屋大学 | 部矢 明 | |
液体絶縁機器の高信頼化に向けた高電界気泡挙動の解明と気泡無害化技術の開発 | 東京大学 | 梅本 貴弘 | |
パワーエレクトロニクス用受動素子のための磁気特性や共振現象を考慮可能なモデル縮約法の開発 | 京都大学 | 比留間 真悟 | |
有機無機金属ハライド太陽電池の高性能化に向けた"物理現象の可視化"技術の開発と自動化への応用 | 立命館大学 | 河野 悠 | |
特定小型原動機付自転車の安全運転支援を実現する制御装置の研究 | 埼玉大学 | 間邊 哲也 | |
チーム型 共同研究 |
パワーエレクトロニクス機器の高信頼化のための電流経路可視化による状態監視システムの開発 | 千葉工業大学 | 林 真一郎 |
東京都立大学 | 和田 圭二 | ||
千葉工業大学 | 佐藤 宣夫 | ||
パルスパワー電源に用いるゲート駆動回路への電源供給用絶縁型インバータの電圧フィードバックシステムの構築とその検証 | 小山工業高等専門学校 | 長尾 和樹 | |
木更津工業高等専門学校 | 水越 彰仁 | ||
自然災害による二次被害の影響を考慮した地域マイクログリッド設計手法の開発 | 苫小牧工業高等専門学校 | 大澤 拓門 | |
苫小牧工業高等専門学校 | 鳥田 宏行 | ||
博士課程 学生枠 |
離島における電気自動車充電駐車場を含むマイクログリッドの運用最適化に関する研究 | 琉球大学 | 上田 聡一郎 |
長寿命LEDを指向したコア-シェル型ペロブスカイト量子ドットのキャリア移動度制御 | 山形大学 | 大下 直晃 | |
OG内のV2GにおけるEVの最適充放電価格の分析 | 北海道大学 | 高田 友弥 | |
電磁力加振を応用した地熱発電所排水パイプ内部に堆積した温水スケールの厚み測定法 | 大分大学 | 丹羽 章太郎 | |
負荷変動にロバストな多出力無線電力伝送システム | 千葉大学 | 駒中 綾乃 |