2021年度 パワーアカデミー研究助成 「特別推進研究」および「萌芽研究」採択結果の報告
2021年12月24日
2021年度パワーアカデミー研究助成の「特別推進研究」および「萌芽研究」の採択結果をご報告いたします。お蔭様で、今年度も多くの先生方や学生の皆様にご応募いただきました。厚く御礼申し上げますとともに、今後ともパワーアカデミーの活動にご協力をお願いいたします。
1. 特別推進研究
研究の先駆性、独創性、革新性、実現性、発展性等の観点から厳正な選考のうえ、以下の1件を採択しました。(応募:3件)
研究件名 | 高圧直流電気鉄道システムの実現を可能とする ハイブリッド直流遮断器の開発 |
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研究代表者 | 東京工業大 | 全 俊豪 |
共同研究者 | 東京大 | 大西 亘 |
埼玉大 | 稲田 優貴 | |
研究期間 | 2022年2月 ~ 2024年3月(2年間) | |
研究概要 | 25kV直流電化方式を採用した鉄道システムは、環境と調和したエコロジーな次世代型の交通インフラであるにもかかわらず、システムの要となる高速高圧直流遮断器の不在が致命的なボトルネックとなっており、鉄道システムの実現は長年滞っている。そこで本研究では、ヒューズ・半導体パワーモジュール・位置決め制御を融合させた、オリジナリティあふれる高速高圧直流遮断器を開発することで、現状より優位な25kV直流電化鉄道システムを実現する。 |
2. 萌芽研究
研究の先駆性、独創性、革新性、実現性、将来性、支援の必要性等の観点から厳正な選考のうえ、以下の19件(個人型11件、チーム型共同研究2件、博士課程学生枠6件)を採択しました。(応募:42件(個人型20件、チーム型共同研究:5件、博士課程学生枠17件))
種別 | 研究件名 | 学校名 | 研究者氏名 |
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個人型 | 柔軟性資源を持つ需要家の確率論的アグリゲーション手法に関する研究 | 神奈川大 | 根岸 信太郎 |
液体エレクトレットの開発:高帯電性・安価で、"柔軟な"圧電材料を目指して | 同志社大 | 遠藤 太佳嗣 | |
漁村型マイクログリッド実現のための自律淡水化装置の製作 | 函館工業高専 | 下町 健太朗 | |
エネルギーシステムに対する経済性、環境性、レジリエンスの時系列評価手法の開発 | 筑波大 | 秋元 祐太朗 | |
ディジタルホログラフィ(DH)干渉法とロックイン発熱解析(LIT)による電子、電気機器のリアルタイムヘルスモニタリングシステムの開発 | 島根大 | 横田 正幸 | |
極小ナノ正極を用いた次世代高出力カルシウム蓄電池の開発 | 東北大 | 小林 弘明 | |
次世代EV・HEV用高効率PMモータの開発 | 東北大 | 羽根 吉紀 | |
複数の電力変換器が接続された直流バスにおける電磁ノイズ抑制法 | 成蹊大 | 高橋 翔太郎 | |
低消費電力と高い周波数利用効率を両立する可視光通信システムの開発 | 宇都宮大 | 小島 駿 | |
多層雲がもたらす太陽光発電量の変動の評価とその予測手法の開発 | 豊橋技科大 | 坂東 隆宏 | |
実走行データに基づくEV電力消費推定システムの構築と評価 | 大阪大 | 芳澤 信哉 | |
チーム型 共同研究 |
大気圧低温空気プラズマジェット照射によるダメージレス植物養液殺菌技術の開発 | 徳島大 | 川上 烈生 |
徳島大 | 粟飯原 睦美 | ||
量子ナノグラニュラー・パワエレ磁気材料の基礎検討 | 東京工業大 | 高村 陽太 | |
豊田工業大 | 藤﨑 敬介 | ||
佐賀大 | 村松 和弘 | ||
博士課程 学生枠 |
洋上風力発電の大規模導入に向けた高信頼度の多端子直流送電の開発 | 東京工業大 | 榎本 光芳 |
多端子直流送電システムの構成及び変換器制御に関する研究 | 北海道大 | 中村 綾花 | |
高速ロータを磁気浮上させた磁気ギアードモータの製作と試験 | 東京工業大 | 熊代 明 | |
超短パルスレーザによる気体中電界の非侵襲計測手法の開発 | 東京大 | 中村 信 | |
自己学習モンテカルロ法を用いた高速・高精度な確率潮流計算法の開発 | 北海道大 | 大澤 拓門 | |
状態推定結果および複数日射量情報を入力とした独立成分分析による負荷発電分離手法の開発 | 北海道大 | 赤坂 莉空 |