2021年 9月27日(月)、第11回パワーアカデミー・産学交流会をオンライン開催しました。

産学交流会とは

産学交流会 ~Meet the Dr. Eng. (ミート・ザ・ドクター)~ は、大学院修士課程等で電気工学を学んでいる学生の皆さんを対象に、博士課程進学後の電気工学分野におけるキャリアパス形成に関する情報交換の場を提供するものです。大学からは教員や博士課程在学中の先輩、産業界からは電気工学分野の最前線で活躍する博士号を取得した若手技術者が参加し、個々の経験に基づくアドバイスや質問への回答を行います。

研究発表を主眼とした学会とは異なり、「仕事とは?」、「技術者の役割とは?」といったテーマを他の参加者と討論することによって、キャリアパス形成のヒントを得て頂くための企画で、今回が11回目の開催となりました。

内容

(1)キャリアパスに関する発表会

電力中央研究所様にご協力いただき、大容量電力短絡試験設備、配電需給協調実験設備をオンラインで見学した後、参加者による個々の研究内容およびキャリアパスに関する口頭発表と質疑応答を行いました。

学生参加者からは、現在取り組んでいる研究や、博士課程進学についての考えを紹介して頂きました。また、博士課程の学生に対してどのようなことを期待しているかといった、博士課程進学に対する率直な疑問、不安、悩みが紹介されました。これに対して、アドバイザー(産業界・博士課程在学生)からは、「相談相手に困ったときは、指導教員、先輩のみならず、大学間の交流なども活用すればよい」、「博士への進学を悩めるのであれば、博士に進学した方が良い」といったアドバイスなどが紹介されました。

(2)グループディスカッション

発表会で紹介された話題についての議論をより深めるために、参加者を3グループに分けてグループディスカッションを行いました。

キャリアパスに関する発表会で紹介されたテーマからグループ毎に討論する内容を設定し、討論を行いました。討論は非常に盛り上がり、打ち解けた雰囲気も時折みせながら、率直な意見が交わされました。また、討論後には、設定したテーマと討論の内容について、グループ毎に紹介して頂きました。

これらにより、学生の進路に関する共通の悩みや不安が緩和(または解消)され、各々の将来のキャリアパス形成のために、何を成すべきなのかがより明確となったようです。

産学交流会の発表会の様子

参加者からの主な声

  • 自分と同じ学年、専攻の学生が、博士課程への進学に対してどのような考えをもっているのかを知ることができてよかった。自分の適性や経済的な悩みなど、かしこまった場では聞き辛いことについてアドバイスいただけたのがよかった。(学生)
  • 博士課程の学生だけでなく産業会の方々から進学後、就職後の具体的なお話を聞けたことが嬉しかったです。また、女性の方が多くリラックスした雰囲気で緊張せずに望めました。(学生)
  • 他大学の学生や企業の方々とお話ができる機会は多くはありません。私の場合、研究室に大学院生もいないため、今回の産学交流会に参加したことで悩みの共有ができ、交流を図るという面で非常に有意義な時間を過ごせました。また、企業の方からお聞きした現場の裏話は大変面白かったです。(学生)
  • 博士に興味を持ってもらえるような交流会であり、非常に良かった。この交流会を機に博士進学を検討する学生が増えると良いと思う。(産業界)
  • ディスカッション等を通じて学生さんの考えを聞くことができ、自分自身も刺激を受けました。(産業界)
  • 産業界で実際に働いている方からみて、博士課程をどうみているのか、どういった点で必要とされているのかということを知ることができました。これは、修士課程の学生の立場では普段知ることができないことで、大変貴重な経験でした。(オブザーバ学生)

開催概要

開催日 2021年 9月27日(月) オンライン開催
参加者 ・学生:16名(学部2名、修士11名、博士3名)
・産業界技術者:4名(電機メーカー、電力会社等)
・学生オブザーバ:1名
・パワーアカデミー事務局 他関係者