2020年度 パワーアカデミー研究助成「特別推進研究」および「萌芽研究」採択結果の報告
2020年12月21日
2020年度パワーアカデミー研究助成の「特別推進研究」および「萌芽研究」の採択結果をご報告いたします。お蔭様で、今年度も多くの先生方や学生の皆様にご応募いただきました。厚く御礼申し上げますとともに、今後ともパワーアカデミーの活動にご協力をお願いいたします。
1. 特別推進研究
研究の先駆性、独創性、革新性、実現性、発展性等の観点から厳正な選考のうえ、以下の1件を採択しました。(応募:4件)
研究件名 | 最高性能高周波用超電導線材の開発と それを用いた超高効率ワイヤレス電力伝送システムの開発 |
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研究代表者 | 山梨大 | 關谷 尚人 |
共同研究者 | 新潟大 | 小川 純 |
成蹊大 | 三浦 正志 | |
研究期間 | 2021年2月 ~ 2023年3月(2年間) | |
研究概要 | 近年、スマートフォンや電気自動車に非接触で電力を送るワイヤレス電力伝送(WPT)が注目されている。しかしながら、送受電コイルは銅線で作製されており、これ以上導体損失を低減できないため、伝送効率の改善は望めない。本研究は、これまでにない高周波で低損失を実現できる超電導線材を構造面と材料面に着目して開発し,それをWPTに応用することで、従来技術では実現できない飛躍的な伝送効率の改善を目指す。 |
2. 萌芽研究
研究の先駆性、独創性、革新性、実現性、将来性、支援の必要性等の観点から厳正な選考のうえ、以下の21件(個人型14件、チーム型共同研究1件、博士課程学生枠6件)を採択しました。(応募:46件(個人型24件、チーム型共同研究:4件、博士課程学生枠18件))
種別 | 研究件名 | 学校名 | 研究者氏名 |
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個人型 | 再生可能エネルギー電源を含む大規模電力系統の安定度改善のためのFuzzy-PID仮想同期発電機協調制御システムの構築 | 北見工業大 | 佐藤 孝政 |
学校に設置される蓄電池群を利用した避難所の電力供給システムの提案 | 函館工業高専 | 三島 裕樹 | |
中温領域を利用した二酸化炭素電気化学変換場の開拓 | 東北大 | 岩瀬 和至 | |
電動車両に既存する電力変換器を利用したリチウムイオンバッテリ用交流内部加熱手法の開発 | 茨城大 | 鵜野 将年 | |
磁気浮上技術を応用した非接触な小型ファンモータの開発 | 群馬大 | 栗田 伸幸 | |
食用廃油由来の電気絶縁油作製プロセスの構築 | 名城大 | 村上 祐一 | |
金属の低仕事関数化に着目した金属/4H-SiCコンタクトの界面構造制御指針の提案 | 名古屋大 | 柴山 茂久 | |
部分放電波形の時系列特徴量解析に基づく高電圧絶縁システムの状態モニタリング技術の開発 | 豊橋技術科学大 | 川島 朋裕 | |
高圧直流遮断に適した直流ヒューズの実現に向けたヒューズ内部アークの新規消弧媒体の開発 | 名古屋大 | 兒玉 直人 | |
建物熱容量の活用による空調機器の高速デマンドレスポンス特性改善用の蓄電池容量の削減 | 名古屋大 | MYOVELA RAJABU HILALI | |
超軽量2次電池材料の開発 | 大阪工業大 | 平郡 諭 | |
磁気回路を利用した新しい電力用遮断技術の研究 | 大阪電気通信大 | 月間 満 | |
電気自動車の多彩な価値のメッシュ状マップによる評価 | 大阪大 | 太田 豊 | |
光学式磁界センサとミラーアレイを用いた電磁環境計測に関する研究 | 高知工科大 | 田上 周路 | |
チーム型 共同研究 |
高周波かつ大容量な非接触給電システムに向けた電圧分散型オープンコイルの基礎研究 | 岡山大 | 井上 良太 |
千葉大 | 宮城 大輔 | ||
博士課程 学生枠 |
スマートインバータを含む配電系統の縮約技術の開発 | 北海道大 | 川島 伸明 |
CO2フリー水素を主軸とした脱炭素エネルギーシステムの提案 | 北海道大 | 喜田 勇志 | |
SiCパワーデバイスを用いた半導体直流遮断器の研究開発 | 東京都立大 | 髙森 太郎 | |
超スマート社会に適応する磁気支持力の理論構築に基づいた革新的ベアリングレスモータの研究開発 | 東京工業大 | 野口 孝浩 | |
多関節ロボットの小型・低コスト化を目的とした多自由度モータに関する研究 | 大阪大 | 鈴木 寛典 | |
高速ナノ秒パルス放電の進展特性把握とその応用研究 | 熊本大 | 龍 輝優 |