2019年度パワーアカデミー研究助成「特別推進研究」の採択式
2020年3月31日
2月25日に埼玉大学にて,2019年度パワーアカデミー研究助成「特別推進研究」の採択式を行いました。今年度の特別推進研究は,研究件名が「アーク誘発乱流構造に着目したアーク消滅メカニズムの解明 -次世代ガス遮断器の開発に向けた新アプローチ-」であり,研究代表者は埼玉大学の稲田優貴助教,共同研究者は金沢大学の田中康規教授,東京大学の熊田亜紀子教授,筑波大学の藤野貴康准教授,大阪大学の茂田正哉准教授となっています。
採択式では,パワーアカデミー事務局の杉村部長が挨拶を申し上げた後,ご出席された稲田助教と熊田教授に採択証書を授与しました。最後に,研究代表者である稲田助教から,研究に対する今後の抱負などについて,お言葉をいただきました。
埼玉大学 稲田優貴 助教 からの今後の抱負
連綿と続いてきた研究の限界を突破することを目標に,新しいアプローチを採用した研究を実施したいと思います。本研究では,実績と研究遂行能力に優れた最強メンバーにより強固な布陣を整えることができました。共同研究者の先生方とはこれまで継続して,「従来研究の限界は何に起因しているのか」「この限界が突破できたとき,どういった学術的・産業的な波及効果が得られるのか」といった議論を繰返し行ってきました。このたびは,こうした自由闊達な議論に基づき,楽しんで書いた申請書の内容を評価していただいたことを大変嬉しく,また,ありがたく思います。世界に先駆ける日本独自の研究を行うことで,様々な困難に直面している電力産業の活性化,ひいては,安全・安心な国民生活の質向上に資するような研究成果へと結び付けていきたいと思っています。