9月3日(火)、広島県広島市において、第9回パワーアカデミー・産学交流会を開催しました。

産学交流会とは

産学交流会 ~Meet the Dr. Eng. (ミート・ザ・ドクター)~ は、大学院修士課程等で電気工学を学んでいる学生の皆さんを対象に、博士課程進学後の電気工学分野におけるキャリアパス形成に関する情報交換の場を提供するものです。大学からは教員や博士課程在学中の先輩、産業界からは電気工学分野の最前線で活躍する博士号を取得した若手技術者が参加し、個々の経験に基づくアドバイスや質問への回答を行います。

研究発表を主眼とした学会とは異なり、「仕事とは?」、「技術者の役割とは?」といったテーマを他の参加者と討論することによって、キャリアパス形成のヒントを得て頂くための企画で、今回が9回目の開催となりました。

内容

(1)キャリアパスに関する発表会

参加者による個々の研究内容およびキャリアパスに関する口頭発表と質疑応答を行いました。3名の座長を学生参加者から選び、司会進行をして頂きました。

学生参加者からは、現在取り組んでいる研究や、博士課程進学についての考えを紹介して頂きました。また、博士課程の学生に対してどのようなことを期待しているかといった、博士課程進学に対する率直な疑問,不安,悩みが紹介されました。これに対して、アドバイザ(産業界・博士課程在学生)からは、「博士課程では自身で課題を設定し,それを解決するまでが求められる。その経験が即戦力として期待される。」、「学生のうちに研究遂行力、情報発信力を身に着けてほしい」、「国際会議などを通じて英語への苦手意識を克服しておくとよい」といったアドバイスなどが紹介されました。

(2)グループディスカッション

発表会で紹介された話題についての議論をより深めるために、参加者を3グループに分けてグループディスカッションを行いました。

キャリアパスに関する発表会で紹介されたテーマからグループ毎に討論する内容を設定し、設定したテーマについて討論を行いました。討論は非常に盛り上がり、打ち解けた雰囲気も時折みせながら、率直な意見が交わされました。また、討論後には、設定したテーマと討論の内容について、グループ毎に紹介して頂きました。

これらにより、学生の進路に関する共通の悩みや不安が緩和(または解消)され、各々の夢を実現するために、何を成すべきなのかがより明確となったようです。

参加者からの主な声

  • 博士課程修了後の採用などの実情を、企業の方から直接聞くことができ、より確かなイメージを持つことができた。(学生)
  • 実際に博士課程修了後に就職されて働いている方からリアルな話を聞くことができ、今後の選択をより良いものにできると感じた。(学生)
  • 堅苦しすぎない雰囲気であり、リラックスして産業界の方と話ができた。(学生)
  • 熱意のある学生とのディスカッションを通じ、自分自身の研究者としてのモチベーション向上につながった。(産業界)
  • 電力の学術分野でもまだまだ上を目指す学生が多いことを知り、分野の未来に希望が持てた。(産業界)

開催概要

開催日 2019年9月3日(火)
開催場所 広島県広島市
参加者 ・一般参加学生:12名(修士10名、学部2名)
・オブザーバ参加学生:2名(修士2名)
・博士学生アドバイザー:2名(博士2名)
・産業界アドバイザー:5名(電機メーカー等)
・パワーアカデミー事務局 他関係者