9月11日(火)、徳島県徳島市において、第8回パワーアカデミー・産学交流会を開催しました。

産学交流会とは

産学交流会 ~Meet the Dr. Eng. (ミート・ザ・ドクター)~ は、大学院修士課程等で電気工学を学んでいる学生の皆さんを対象に、博士課程進学後の電気工学分野におけるキャリアパス形成に関する情報交換の場を提供するものです。大学からは教員や博士課程在学中の先輩、産業界からは電気工学分野の最前線で活躍する博士号を取得した若手技術者が参加し、個々の経験に基づくアドバイスや質問への回答を行います。

研究発表を主眼とした学会とは異なり、「仕事とは?」、「技術者の役割とは?」といったテーマを他の参加者と討論することによって、キャリアパス形成のヒントを得て頂くための企画で、今回が8回目の開催となりました。

内容

(1)キャリアパスに関する発表会

参加者による個々の研究内容およびキャリアパスに関する口頭発表と質疑応答を行いました。3名の座長を学生参加者から選び、司会進行をして頂きました。

学生参加者からは、現在取り組んでいる研究や、博士課程進学についての考えを紹介して頂きました。また、博士課程の学生に対してどのようなことを期待しているかといった、博士課程進学に対する率直な疑問,不安,悩みが紹介されました。これに対して、アドバイザ(産業界・博士課程在学生)からは、「博士課程は予算提案や説明力、論点の明確化、重要性を説明するスキルが求められる。」「自分がどうキャリアを活かしたいかが大切になる。」といったアドバイスなどが紹介されました。

(2)グループディスカッション

発表会で紹介された話題についての議論をより深めるために、参加者を3グループに分けてグループディスカッションを行いました。

キャリアパスに関する発表会で紹介されたテーマからグループ毎に討論する内容を設定し、設定したテーマについて討論を行いました。討論は非常に盛り上がり、打ち解けた雰囲気も時折みせながら、率直な意見が交わされました。また、討論後には、設定したテーマと討論の内容について、グループ毎に紹介して頂きました。

これらにより、学生の進路に関する共通の悩みや不安が緩和(または解消)され、各々の夢を実現するために、何を成すべきなのかがより明確となったようです。

参加者からの主な声

  • 博士課程出身者ならではの進路選択の際の悩みや、企業に求められる人材について細かく伺えることができたのが大変良かった。(学生)
  • 同じ境遇の同年代の方も同じような悩みや心配をしていることが分かり、安心しました。(学生)
  • なかなか博士進学について生の情報を得られる機会がなかったので、参加して良かったです。(学生)
  • 学生と企業の社員で交流を行う機会となっている点が良い。とても貴重で良いイベントであると思います。(産業界)
  • なかなか情報が得られない博士課程やその後のキャリアパスを知る機会の提供は素晴らしいと思います。(産業界)

開催概要

開催日 2018年9月11日(火)
開催場所 徳島県徳島市
参加者 ・学生:13名(学部2名、修士9名、博士2名)
・産業界技術者:4名(電機メーカー等)
・学生オブザーバ:1名
・パワーアカデミー事務局 他関係者