「第7回小水力発電アイデアコンテスト」白山大会イベントリポート
2018年4月27日
去る3月25日(日)、石川県白山市で「第7回小水力発電アイデアコンテスト」白山大会が開催されました。
パワーアカデミーでは、本コンテストが当アカデミーの主旨である電気工学の発展に寄与するイベントであることから、学生支援と当アカデミーの認知度向上を目的に参加校に記念品を贈ると共に、PRを実施させて頂いており、今回が2回目の参加となりました。今回で最期の大会となった本コンテストの模様をお伝えします。
小水力発電アイデアコンテストとは?
東海北陸地方でものづくりを学ぶ高等専門学校(以下、高専)の学生が、地域の自然資源を活用した小水力発電のアイデアを提案し、設計・製作・設置を行い競うコンテストです。今回は5校がチャレンジしました。
大会概要
開催日 | 2018年3月25日(日) |
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競技会場 | 石川県白山市鶴来地域 |
主催 | 第7回小水力発電アイデアコンテスト実行委員会 |
共催 | 株式会社デンソー |
協賛 | 白山市 |
参加校 | 金沢工業高専、鈴鹿工業高専、鳥羽商船高専、福井工業高専、富山高専 (オープン参加:デンソー工業学園、(株)デンソー試作部) |
公式サイト | http://mph-contest.org/ |
見学会
開会式の後、一般の見学者はバス数台にわかれ、参加チームそれぞれが前日までに設置した発電装置の見学を行い、各校のアピールポイントを見聞きして廻りました。今年度は設計段階の夏季が水不足だったため、少ない流量に見合った発電装置を製作したチームも多く、冬場の記録的大雪による大量の雪解け水という想定外の状況に四苦八苦していました。
それでも、各校うまく調整し、それぞれの設置場所に見合った、大小様々な見事な発電機を完成させていました。また、発生電力の用途に関しても、地元の方との対話や周辺環境を考え、土壌水分量の計測による土砂災害警報や水田の水量調整などIoT技術と組み合わせた斬新なアイデアも多く、どれも甲乙つけ難い素晴らしい装置ばかりでした。
プレゼンテーションと表彰式
午後からは、開会式の会場に戻っての各校のプレゼンテーションと表彰式が実施されました。
各校プレゼンの前に、パワーアカデミーでは少しお時間を頂き、今回一緒にご参加頂いた名古屋大学早川直樹教授に、パワーアカデミーの活動をPRして頂きました。学生や一般の皆さまに少しでも興味を持って頂けると幸いです。
各校のプレゼン等の後は、いよいよ表彰式です。各賞は以下の通り。鳥羽商船高専が主要部門を独占する圧巻の強さで初の大賞を受賞しました。
大 賞 | 鳥羽商船高専 |
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技 術 賞 | 鳥羽商船高専 |
アイデア賞 | 鳥羽商船高専 |
地域住民賞 | 鳥羽商船高専 |
高山市長賞 | 金沢工業高専 |
最後は、参加者全員で記念撮影です。学生たちは合宿などを通し互いに切磋琢磨してきましたが、今回が最後の大会ということで、達成感と共に一抹の寂しさも感じているのではないかなとも思いました。とはいえ、この大会で培った経験を糧に,また次のステージで輝く彼等に逢えることを楽しみにしています。
最後に、パワーアカデミー活動のPRをさせて頂く場を提供頂きました株式会社デンソー社会貢献推進室の皆様には、この場を借りて厚く御礼申し上げます。ありがとうございました。