2017年度 パワーアカデミー研究助成「特別推進研究」の採択式
2018年2月28日
パワーアカデミーは、2月5日に東京都市大学にて、2017年度の特別推進研究の採択式を行ないました。今年度の採択されました研究件名は「直流絶縁技術のブレークスルーに向けた計算科学を活用した絶縁材料設計手法の創成」で、研究代表者は東京都市大学 三宅弘晃准教授となっています。
採択式では、パワーアカデミー富岡事務局長が挨拶を申し上げた後、採択証書を授与しました。続いて、研究代表者である三宅准教授から、研究に対する今後の抱負などについてご挨拶がありました。
東京都市大学 三宅弘晃 准教授 からの今後の抱負
この度は特別推進研究に採択していただきまして関係の皆様に厚く御礼を申し上げます。採択された特別推進研究は、私と東京大学の熊田先生、平野先生、佐藤先生、九州工業大学の小迫先生とチーム5名での研究課題となっております。研究課題名は「直流絶縁技術のブレークスルーに向けた計算科学を活用した絶縁材料設計手法の創成」ということで、最近、ヨーロッパでは長距離の直流高電圧送電に関連した技術開発が盛んになってきており、大きなプロジェクトも立ち上がっております。それに対し、日本のメーカーもかなり努力をされている状況かと思います。しかし、その絶縁を担保するという事に関しては、いまだ不明確な点がかなりありますので、現状の経験則から一つ抜け出して計算で材料設計をしたいと考えております。そのためには絶縁材料の物性を明らかにするとともに、計算結果と実験結果の両者による検証が必要となってくると思います。それに向けた課題を我々5人でチャレンジしていきたいと考えております。既にパワーアカデミーの萌芽研究で第一ステップを実施させていただいており、これに引き続いての特別推進研究で欧米に引けをとらない花を開かせたいと考えておりますので、今後ともご支援のほどよろしく申し上げます。