平成26年度 第12回研究交流会
(東北大学 先端電力工学(東北電力)寄附講座主催)の報告
2014年12月25日
第12回研究交流会が、2014年11月17日(月)に東北大学で開催されました。
■開催概要
日時 | 2014年11月17日(月)13:00~18:00 | ||||||||||
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会場 | 東北大学 青葉山キャンパス 総合研究棟 1F 101講義室 | ||||||||||
主催 | 東北大学 先端電力工学(東北電力)寄附講座 | ||||||||||
共催 | 電気学会東北支部 | ||||||||||
参加者 | 弘前大学、八戸工業大学、秋田大学、秋田県立大学、東北工業大学、東北電力株式会社、 東北大学から43名 |
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プログラム |
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■主な内容
第12回研究交流会では、電力技術の将来展望に関する特別講演とともに、東北地域各大学の電気系学科における電力・エネルギーに関する教育研究の取り組みの紹介が行われました。
(1)開会挨拶
東北大学大学院 工学研究科 一ノ倉理 教授より、研究交流会の開催趣旨などについて説明がありました。(2)特別講演
日本経済大学大学院経営学研究科の鈴木浩教授より、産業界から見た「電力技術の将来展望」についての特別講演があり、活発な質疑応答が行われました。以下は主な内容です。
- メタエンジニアリング:その定義、Whyという問いかけの重要性、従来のものづくりとの違い
- スマート社会:「ハード×ソフト」としてのスマートさ、将来技術でのソフトウェアの重みの一層の増大
- スマートに向けた技術:創造的破壊としてのイノベーション、系統連系システム、スマートメータ、オブジェクト指向によるネットワーク資産管理などの新技術とそれへの期待
- 電力システム改革に期待すること
(3)東北地域の各大学からの電力・エネルギーに関する教育研究の紹介
東北地域の6大学より電気系学科における電力・エネルギーに関する教育研究の取り組みについて紹介があり、活発な質疑応答が行われました。主な内容は以下の通りです。- 東北工業大学
環境エネルギー学科での教育研究への取り組み、電気自動車へのワイヤレス給電についての研究の紹介など - 弘前大学
北日本新エネルギー研究所における研究分野構成と研究の概要、特に電動システム部門での潮流発電やバイオガスを用いた電動車に関わる研究の紹介など - 八戸工業大学
電気電子システム学科での教育における「学生チャレンジプロジェクト」などの特色のある活動、電力の見える化など電気・エネルギー分野における研究の紹介など - 秋田大学
電気電子系の大学・大学院における学科構成の見直し状況、電気電子工学コースでの研究分野の概要、イノベーション創出総合研究機構の活動概要の紹介など - 秋田県立大学
学習意欲向上を目指した演習授業の概要、電気自動車用燃焼式ヒーターなどのエネルギーの研究活動、国際教育活動(ヒマラヤプロジェクト)の紹介など - 東北大学
電気情報系の学科改組の概要、電気エネルギーシステム専攻での研究の概要、特に電気自動車用モータや洋上風力向けのパワエレ技術に関わる研究の紹介など
(4)パワーアカデミーについて
パワーアカデミー 事務局 栗田剛 氏より、パワーアカデミーの目的、運営体制、産学共同研究の促進などの取り組みの概要について紹介がありました。
(5)閉会挨拶
東北電力株式会社 佐藤佳彦 研究開発センター 所長より、第12回研究交流会の総括があり、低廉かつ品質の良い電力を供給するための産学連携による研究開発の重要性などについて話がありました。