9月9日(火)、大阪市において、第4回パワーアカデミー 産学交流会を開催しました。

産学交流会とは

産学交流会 ~Meet the Dr. Eng. (ミート・ザ・ドクター)~ は、大学院修士課程等で電気工学を学んでいる学生の皆さんを対象に、博士課程進学後の電気工学分野におけるキャリアパス形成に関する情報交換の場を提供するものです。大学からは教員や博士課程在学中の先輩、産業界からは電気工学分野の最前線で活躍する博士号を取得した若手技術者が参加し、個々の経験に基づくアドバイスや質問への回答を行います。

研究発表を主眼とした学会とは異なり、「仕事とは?」、「技術者の役割とは?」といったテーマを他の参加者と討論することによって、キャリアパス形成のヒントを得て頂く企画で、今回が4回目の開催となりました。

主な内容

(1)キャリアパスに関する発表会

発表会の様子

参加者による個々の研究内容およびキャリアパスに関する口頭発表と質疑応答を行いました。3名の座長を学生参加者から選び、司会進行をして頂きました。

学生参加者からは、現在取り組んでいる研究や、博士課程進学についての考え等を紹介して頂きました。また、進学により進路の選択肢が限定されるのではないか、といった、博士課程修了後のキャリアパス形成に関する率直な悩み等も紹介されました。これに対して、産業界側からは、なぜ・いつ博士課程への進学を決意したのか、博士課程で何を得たと感じているか、就職先に対する悩み等はイメージ先行の部分もあるのではないか、といった、学生参加者へのアドバイス等が紹介されました。

(2)グループディスカッション

グループディスカッションの様子

発表会で紹介された話題についての議論をより深めるために、参加者を3グループに分けてグループディスカッションを行いました。

発表会での発表内容から抽出した複数のテーマからグループ毎に討論するテーマを設定し、設定したテーマについて討論を行いました。討論は非常に盛り上がり、打ち解けた雰囲気も時折みせながら、率直な意見が交わされました。また、討論後には、設定したテーマと討論の内容について、グループ毎に紹介して頂きました。

これらにより、学生の進路に関する共通の悩みや不安が緩和(または解消)され、各々の夢を実現するために、何を成すべきなのかがより明確となったようです。

参加者からの主な声

  • 進学に対するイメージが全くできなかったが、今回参加してみて、少しはイメージできるようになった。(学生)
  • 同じような悩みや考えを持っている全国の学生がいるとわかったこと、出会えたこと、触れ合う事が良い経験となった。(学生)
  • 電気工学という自分の分野とマッチした産業界の意見を聞いて、普段得られない情報を得ることができた。(学生)
  • 産業界と近い距離で議論を交わすことができ大変良い経験であった。(学生)
  • 博士のメリット・デメリットが明らかとなった。(学生)
  • 博士後期課程進学への不安が少し和らいだ。(学生)
  • 博士進学に関する不安や悩みを少しでも解決することができて良かった。(産業界)
  • 生の声が聞けたことが良かった。(学生・企業)

開催概要

開催日 2014年9月9日(火)
開催場所 大阪府大阪市
参加者 ・学生(14名:博士1名含む)
・産業界技術者(5名:電機メーカー、電力会社等)
・パワーアカデミー事務局 他関係者