採択式の様子

パワーアカデミーは、去る12月7日に東京大手町の電気事業連合会(経団連会館)にて、今年度の特別推進研究に採択された代表研究者、東京大学 熊田 亜紀子 准教授と九州工業大学 三谷 康範 教授をお招きし、採択式を行いました。

採択式においては、関根 泰次 パワーアカデミー委員長のご挨拶後、代表研究者として両教授より、研究に対する今後の抱負などについてご挨拶がありました。

東京大学 准教授 熊田 亜紀子

「インバータ駆動電動機における高周波過電圧対策と革新的耐電圧特性向上に関する大学間連携研究」
東京大学 准教授 熊田 亜紀子

インバータによる駆動機器では、今まで想定していなかった高周波サージの存在が明らかになっており、このサージによる機器の信頼性、寿命への悪影響が懸念されている。このサージ現象を計測、モデル化することにより、機器全体への影響を把握し、材料的な改良も含む対策に繋げていきたい。共同研究者である各専門家の先生方とも協力し、良い成果が得られるように頑張りたい。

九州工業大学 教授 三谷 康範

「電池の適正充放電管理に基づく自然エネルギー発電共生型電気自動車エネルギーマネジメント・制御システム」
九州工業大学 教授 三谷 康範 

太陽光、電池、需要家側の系統制御、通信制御の専門家を結集してチームを組んだ。今まであまり着目されていない電気自動車における電池の適正管理(寿命、効率など)という視点も入れて、エネルギーマネジメントシステムを構築していきたい。研究推進に際しては、「やってみなはれ」の精神を持って、エネルギーというキーワードの下、電気以外の機械、化学の先生方とも横断的な学内連携を図っていきたい。また、パワーアカデミーの目標の1つでもある電気工学の魅力向上に向け、本来見えにくい電気の見(魅)せる化技術も追求し、中高生の若年層にもアピールしていきたい。