使用済燃料

英語名
spent fuel

原子炉内である期間使用したのち取り出した核燃料。使用済燃料は軽水炉等の場合放射能が1016~1017Bq/tUと高く、10~20kW/tの崩壊熱を発生し、かつ臨界の恐れもあるので、取り扱いには安全性の確保に十分な注意を要する。高速炉の場合は、燃焼度が軽水炉より3倍以上高いので、多量の核分裂生成物や超ウラン元素を含んでいる。使用済燃料はキャスクに収容され長期間貯蔵し再使用しない一回通過方式も考えられているが、一般には一定期間冷却し、再処理工場に輸送し、化学処理その他のプロセスにより、有用物質を回収し、再使用を図ったり、放射線源として使用する等の処理がとられている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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