塩害
- 英語名
- salt contamination
架空送電線を保持しているがいし類は、季節風、台風によって運ばれる塩分によって汚損され、小雨や濃霧等によって表面が湿潤になると甚だしい絶縁低下をきたし、系統事故の発生や系統電圧低下運転を強いられる。このように塩分のがいしへの付着によって電力系統運用に悪影響を与えることを塩害と呼んでいる。塩害を防止するためには、耐塩がいしの採用やがいし連の個数を増加する等の対策を実施しているが、付着した塩分は、活線がいし洗浄や送電線停止による清掃により取り除いている。
出典）「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)