旧千葉火力発電所1号タービン発電機
信濃川発電所水力発電機の大きさに驚かされた学生たちですが、それをさらに超える巨大な展示物の説明がありました。建設当時国内最大のタービン発電機で、全長23メートルにおよぶ千葉火力発電所タービン発電機です。太平洋戦争をはさみ、戦後復興期の電力需要の急激な拡大に伴い、水力発電に代わって、電気供給の主役となった火力発電初期の代表的な発電機です。
千葉火力発電所タービン発電機は、戦後の復興期に急増する電力需要に対応するため、アメリカ・GE社から輸入した大容量新鋭火力1号機です。1957(昭和32)年に運転を開始した千葉火力発電所で使用され、世界的に見ても当時の最新鋭機でした。蒸気条件の高温・高圧化及び再加熱方式の採用による効率向上、単機出力の大容量化など、様々な先端技術が導入されていました。

★学生の感想
50年以上前の技術ですが、発生した蒸気をいかに効率よく有効利用できるのかをしっかりと考慮に入れた構造をしていたことが凄いと感じました。この構造は先人達の知恵が結集されており、工夫や努力を感じるほどに細部まで考えられていて、感動しました。
【取材後記】
以上が、学生が「印象に残った」と感想を述べていた、主な展示物です。当日はこれら以外にも、“トムソン密閉型アーク灯”、“塔之沢線鉄塔”、“鬼怒川線鉄塔(バンザイ鉄塔)”など、明治~昭和にかけての展示物を見学しました。日本の電気事業120年の歴史が詰まった電気の史料館の展示物は、まさに電気工学の技術成果の結集と言えます。電力系統の研究をされている、早稲田大学の学生たちにとって、有意義な見学会となったのではないでしょうか。全ての電気工学に関わる方に、ぜひ一度ご覧になって頂ければと思います。


