英語名Coal Energy Application for Gas, Liquid & Electricity

石炭は世界中に広く賦存し、埋蔵量が多いことから、将来に亘って安定供給が見込める重要なエネルギー資源として位置付けられている。しかしながら、石炭は単位発熱量当たりのCO2(二酸化炭素)発生量が他の化石燃料に比べて多く、燃焼時にばいじん、NOX(窒素酸化物)、SOX(硫黄酸化物)を排出するため、環境に調和した利用を進めるためには、高効率化およびクリーン化が要求されている。そこで、本プロジェクトでは、石炭使用量150t/dの石炭ガス化炉(1室2段旋回流型噴流床炉)を主体とするパイロット試験設備を用いて、高効率で合成ガス(CO+H2)を製造でき、低灰融点炭から高灰融点炭までの多炭種に対応可能な酸素吹1室2段旋回流ガス化炉を開発し、化学原料用、水素製造用、合成液体燃料用、電力用等幅広い用途への適用が可能な石炭ガス化技術および生成ガスからのCO2分離回収技術の確立を目指して、2002年から2013年度まで実証試験が行われた。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)に最新の状況を反映

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