英語名synchronous codensor

無負荷で運転される同期電動機で、調相設備の一つとして、大正時代後半から昭和30年代中頃まで各所に建設されてきたが、その後は経済性と保守性に優れている電力用コンデンサが主流となっている。しかし、電力用コンデンサは無効電力を供給することだけを目的とし、かつ無効電力調整が段階的であり、系統電圧低下時には無効電力供給量も低下するという欠点がある。
それに対して同期調相機は、①界磁電流を調整することにより、無効電力の供給から吸収まで連続的に広範囲に無効電力を調整することができる。②内部誘起電圧により自己電圧が確立しているため、系統電圧低下時でも一定の無効電力が供給できる、等のメリットがある。そのため、系統電圧安定度の向上を目的として、電力用コンデンサではなく、同期調相機を採用する場合がある。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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