英語名all-solid-insulated substation

次世代の変電所には、これまで以上に低コスト化、高密度化、高環境性・防災性、および流通設備の有効利用を図るための高機能化が要求される。これまでに、変電所の母線、開閉装置は大気絶縁から使用電界強度を大幅に大きくとれるSF6(六フッ化硫黄)ガス絶縁による容器内絶縁に移行し、コンパクト化を図ってきた。変圧器は紙・油絶縁が主流であるが、プラスチック系絶縁紙とSF6ガスで絶縁したガス絶縁変圧器が実用化されている。
変電機器の一層の高密度化を図るには、使用電界強度の高い固体絶縁とすることが有効であり、また、脱SF6、脱油化によって環境性、防災性が飛躍的に向上する。さらに、機器をモジュール化し、モジュール間を固体絶縁接続器で接続することで、変電設備のユニット化と高拡張性が可能となり、また潮流制御機器や限流開閉器を合わせて導入することで、流通設備の利用率を向上することが可能となる。現在、300kV級の全固体絶縁変電所が検討されており、今後研究開発が進むものと考えられる。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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