英語名concrete hollow gravity dam

外力に対し堤体等の重量によって対抗するコンクリート重力ダムの一種で、堤体の内部に空洞を設けた形式である。鉛直断面は、勾配1:0.45~0.55の二等辺三角形とするのが普通である。堤体内部に空洞を設け、ダム基礎に作用する揚圧力を減少させることによって、コンクリート量の節約を図れること、コンクリート打設時の硬化熱の発散効果が大きく、クーリングが楽になること、空洞内に鉄管等の設備を設置しやすいこと等の利点があるが、重力ダムに比較しダム底面が広くなるために掘削量が増し、空洞を設けるために型枠使用量も多くなる等の工事費増加要因もある。川幅の広いU字形の地形に適し、ダム高さ60m以上になると、重力ダムより経済的になることがあるとされているが、わが国における事例は比較的少ない。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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