英語名High Speed Power Line Communication

高速PLC技術は、通常の電力線に高周波信号(MHz帯)を重畳して高速にデータを送受信する技術。高速PLCでは、AC100V、50/60Hzの商用電圧上に高周波で非常に小さな電圧信号を重畳するが、周波数の差が非常に大きいので容易に分離できる。家電機器が発生するノイズに対しても影響を最小にするさざまな技術開発が進められており、また、セキュリティ面でも信号自体が特殊暗号化され、盗聴ができない仕組みになっている。 最新の高速PLCは、光ファイバやADSL等と同等レベルの高速通信がコンセントを経由して可能である。しかし、電気配線はもともと通信用ではないため、家電機器の使用状況によっては通信が不安定となる場合もある。また、高速PLCで使用する周波数帯は無線の短波帯であることから、不要電波の漏洩も懸念され、日本は世界で最も厳しい規制となっている。海外では規制が緩く、高圧線等から一般家庭にインターネットサービス等を提供する手段としても使用されているが、日本においては、2006年10月に2~30MHzの周波数帯が屋内利用のみ解禁された。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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