英語名photochemical oxidants

工場煙突からの排ガス中に含まれているNOx(窒素酸化物)や、自動車の排気ガス中に含まれているNOxやガス状の炭化水素が、夏季の強烈な太陽光線のもとで光化学反応を起こし、オゾンを主成分とするオキシダントを発生する。NO(一酸化窒素)は太陽光線のもとで空気中の酸素で酸化されてNO2(二酸化窒素)となり、原子状の酸素を遊離し、これがオゾン発生の原因といわれている。
わが国における光化学オキシダントの発生は、1970年の東京都杉並区の立正高校にはじまり、大阪や名古屋等でも発生しており、目が痛む、咳込む、呼吸が苦しくなる等の症状が特徴である。地方公共団体では、地域のオキシダント濃度が規定値まで上昇すると注意報や警報等を発令し、対象企業に対する大気汚染物質の排出量の削減要請や自動車使用者に対する走行自粛の要請等を行っている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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