英語名coal water mixture

細かく砕いた石炭(微粉炭)と水の混合物であり、石炭を固体としてではなく、石油のようにパイプライン輸送やタンク貯蔵を目的として、液体として取り扱うことを可能とする目的で製造される燃料のことである。これにより、石炭に比較して、貯炭場等の広い用地を必要とせず、自然発火や粉塵飛散を抑えることができる。ただし、単に石炭を水に混ぜても液体にはならないので、通常は界面活性剤を少量混ぜること等により液体化を可能にしている。石炭の比率は、一般的に約70%(重量比)である。1980年代よりボイラの代替燃料として、研究開発が行われ、実証試験も終了し実用化されているが、石炭単独燃焼より経済性が劣るため、本格的な普及には至っていない。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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