英語名system stability

電力系統の負荷変化や、故障等の擾乱に対して、各発電機電圧が一定の相差角を保ち、同期回転を維持できる度合いを安定度と呼ぶ。
  安定度は、擾乱の大きさ、発電機・送電線・負荷接続方法、すなわち系統構成、発電機のインピーダンスや慣性等の機器定数、発電機と負荷の電力・無効電力、発電機電圧調整器(AVR)、調速機(governor)等の自動制御系、その他多くの要因によって左右される。
  安定度の分類としては、緩やかな負荷変化が生じても安定に送電できる度合いを「定態安定度」といい、系統事故等のような急激な擾乱に際してもなお同期を保って送電できる度合いを「過渡安定度」と呼んでいる。
  安定度の検討に際しては、制御系の影響を考慮して、過渡領域(0~1sec)、中間領域(1sec~10数sec)、定態領域(10数sec~無限時間)のように三つの時間領域について考えるのが実際的である。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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