英語名galloping

着氷雪等によって電線の断面が非対称となり、これに水平風が当たることで揚力が発生し、着氷雪の状態によっては自励振動を生じて電線が上下に振動する状態をいう。電線断面積が大きいほど、また単導体よりも多導体において発生しやすい。これは、振幅が大きく、持続時間も長いので径間短絡事故を起こし、再閉路が一度成功しても再度短絡事故を生じることが多い。この振動は電線の張力変動が大きく、スペーサの損傷の原因となるほか、がいし金具の疲労強度の原因にもなる。ギャロッピング防止対策として、風上げ角を伴った風が送電線に直角にあたらないようなルートの選定や、電線配列・間隔の変更、相間スペーサや、ギャロッピングダンパの取り付け等が行われている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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