英語名large power channel type reactor

旧ソ連独特の原子炉型式で、黒鉛を減速材、軽水を冷却材に使用している。発電には原子炉内で沸騰させた蒸気を使用しているが、BWRと異なりチャンネル型で、原子炉は黒鉛のブロックを積み重ねたものに多数の圧力管を通している。この圧力管の中に燃料集合体を入れ、冷却水を通して燃料から発生した熱により蒸気を発生させる。
この炉型は、①チャンネル型を採用しているため、配管破断想定事故時には容器型に比べて結果は厳しくなく、このため格納容器は不要とされている、②黒鉛で減速するため、軽水が中性子吸収材として働き、水の密度が下がると反応度が加わる(冷却材ボイド係数が正)、③運転中にチャンネルごとの燃料交換ができる、④チャンネル、圧力管の本数を増やすだけでプラントの大型化が比較的容易に行える、等の特徴がある。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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