英語名Pressurized Fluidized Bed Combustion Combined Cycle

石炭を圧力容器内の流動床ボイラで燃焼させて作った蒸気で回すタービンと、この燃焼ガスで回転させるガスタービンを組み合わせた複合発電方式である。PFBCは高効率、設置スペースの経済性、炉内脱硫を特徴としている。従来の発電方式に比べて熱効率が高く、燃料の使用量を抑えることができる。また、流動式ボイラ内では、脱硫材の機能を持つ微粒状の石灰石を使用するため、石炭の燃焼時に発生するSOx(硫黄酸化物)が炉内脱硫されるため、ボイラ下流に排煙脱硫装置が不要である。さらには、NOx(窒素酸化物)の発生が少なく、CO2(二酸化炭素)排出量が削減できるといった環境上のメリットも大きい。
わが国の電力会社の導入状況としては、初めての商業用プラントである北海道電力(株)苫東厚真3号機(出力:8万5,000kW)が1998年3月に運開した(2005年10月廃止)。その後、中国電力(株)の大崎1号機(出力:25万9,000kW)が2000年11月に、九州電力(株)苅田新1号機(出力:36万kW)が2001年7月に運転を開始している。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)に最新の状況を反映

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