英語名pulse code modulation

送電線の多端子化、長距離重潮流化等電力系統の変化、リレーに対する高性能・高信頼度化の要請等により、近年開発された電流差動原理を用いた送電線保護システムである。パルス符号化された各相電流瞬時値のデジタル信号を時分割多重方式で相互に伝送し、伝送されたデータはデジタル量のままマイクロプロセッサで差動演算処理を行う。伝送路として、マイクロ波回線や光回線を介した超高速伝送を採用し、電気角30度ごと(1サイクルに12サンプル)にサンプリングしたデータが各端子間で同期ずれを生じないよう自動同期方式を適用している。また、各相電流瞬時値の他に遮断器入切状態等の機器情報、制御情報、端子電圧位相等の情報も同時に伝送可能であり、従来の保護システムに比べて再閉路方式の信頼度向上、脱調検出の付加による機能向上、デジタル化による自動監視機能の強化等を行うことができるため、性能面で優れている。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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