英語名mixed oxide fuel

使用済燃料を再処理して回収されたプルトニウム酸化物と天然ウランまたは減損ウランの酸化物と混ぜて作った燃料。融点が高く、科学的に安定であるが、熱伝導度は小さい。プルトニウムは天然に産出せず、238Uの転換によって生成されるもので、核燃料物質の有効利用のため、主に高速増殖炉や新型転換炉の燃料として用いられている。また、軽水炉での利用は、フランス等で行われており、日本でも計画されている。軽水炉に用いる場合には、技術上の難点はほとんどないが、起動・停止・負荷変動、外乱に対する応答等の点でウラン燃料と多少異なる。
一般に減速材の温度係数、ボイド係数等は、プルトニウムの共鳴吸収の増大により負の値が大きくなる。同時に制御棒価値が減少するので、起動時および出力変化時に操作すべき量は増大する。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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