英語名bus connection system

発変電所の母線方式はその発変電所の重要度に応じて使い分けられている。現在使用されている方式は次の5種類に分類できる。
単母線方式は引出回線数が少なく、系統切替の必要のない配電用変電所等小規模な変電所に採用されている。所要機器および用地面積とも少なくて済み、経済的にはもっとも有利であるが、信頼性の点では次に述べる二重母線方式には及ばない。
二重母線方式は変圧器バンク数・引出回線数が多く、系統上重要な変電所に使用されている。使用されるブスタイ遮断器の数により二重母線1ブスタイ方式と二重母線4ブスタイ方式に分類することができる。単母線方式に比べて設備費が高くなるが、一つの母線が停止しても停電範囲が変電所全体の半分(1ブスタイ方式の場合)または4分の1(4ブスタイ方式の場合)に限定できるので、信頼度が向上する。
1・1/2CB方式は二重母線方式の特徴を生かしながら、さらに送電線2回線当たり3台の遮断器を用いるもので、特に高信頼度を要する基幹系変電所に使用される。母線故障による系統への影響がほとんどなく、また、遮断器点検の際にも当該回線の停止を必要としない。しかし、建設費が高くなり、経済的には不利である。
点検母線方式は単母線に点検母線(切換母線または補助母線ともいう)を付加したもので、配電用変電所等比較的規模が小さいが、機器点検の際の停電を極力避ける必要のある箇所で使用される。しかし、二重母線方式のような弾力的な系統運用はできない。
ユニット母線方式は送電線1回線に変圧器1組が接続され、送電線あるいは変圧器故障時には1バンク単位で停電する。母線および遮断器等が無いので変電所のスペースを縮小できる利点がある。極端に用地が制約される市街地用変電所に採用される。

出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)

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