二酸化ウラン(UO2)
英語名uranium dioxide
酸化ウランの一種で三酸化ウラン(UO3)または八酸化三ウラン(U3O8)を水素(900℃)あるいは一酸化炭素(350℃)で還元して得られる。結晶構造は面心立方格子。普通、褐色の無定形粉末。融点はH2、He(ヘリウム)、Ar(アルゴン)中で2,750±40℃、比重は10.97(理論値)。濃硝酸、濃硫酸には溶けにくい。硝酸には容易に溶けて硝酸ウラニル〔UO2(NO3)2〕を作る。軽水炉では低濃縮ウランをUO2形態で燃料として用いている。
出典)「電気事業事典」電気事業講座2008 別巻 ((株)エネルギーフォーラム 発行)